How To Echizen


Succession 【継 承】

< URUSHI from ECHIZEN >   

 

自然の美しい山河と温かい人情 

そして1500年の歴史と風土に培われた越前漆器は美術工芸品ともいえる美しさと格調をもち 

永い歳月私達の暮らしの中で愛され親しまれてきました 

それは古い伝統と新しいデザインを匠の技で作りあげ美しく堅牢ゆえに しみじみと暖かくいつまでも心のなかに生き続けるのです

 

 Tradition × Design × Craftsmanship



Repair 【修 理】

 

<漆器は修理が可能です>

 

漆器は損傷した部分を補修・修理し 塗り替えができるところもメリットのあるアイテムです

普段使いで長年の間にはどうしても 傷やひび割れ はく離などが生じてしまいます

修理することにより 新しくよみがえり 美しい漆艶をとり戻すことが出来ます

確かな職人の技術で新たな命が吹き込まれます

 

木製漆塗の製品は勿論 業務用として仕上げられた特殊加工の修理も例外ではありません

 

  

 

下記の画像は【 曙布目 尺2 半月膳 】

 

布張り合板を木取り⇒ 

業務用ポリ下地加工⇒

赤中塗り⇒

黒上塗り⇒

曙風に研出し⇒

透明塗料でコーティング を施した商品ですが 

割烹料理屋様で数年ご使用いただいたものを新品同様にと複元依頼のあった 修理品の比較画像です   


表面の布目が擦傷 縁や角などが打ち身 亀裂 はく離が生じた状態
表面の布目が擦傷 縁や角などが打ち身 亀裂 はく離が生じた状態
傷部分を補修し 表面は布目の趣きを生かすよう透明塗料で塗装
傷部分を補修し 表面は布目の趣きを生かすよう透明塗料で塗装



Proper Way 【正しい使用方法】

 

 

越前塗は 正しい取扱いによって 永くお使いいただける堅牢で優美な漆器です

 

 お手入れは簡単です 漆器は使うほどに 漆肌に落ち着いた味わいが出てきます

       

漆器製品本来の用途に合った 正しい使用方法でお扱ください

 

 

         

 

 

 

 <漆器を末永くご使用いただく上でのご注意>

 

使用後は長く湯水につけておかず、出来ればぬるま湯で洗い、柔らかい布巾で拭いてください。

 

タワシや磨粉類でこすりますと、塗りの表面に傷がつきます。 布、又はソフトなスポンジ等で、液体洗剤をお使いください。

 

冷蔵庫での使用、直射日光の当たるところや、乾燥の甚だしいところに置くことは避けてください。変色したり変形することがあります。

 

直火・電子レンジ・オーブン等で使用しないでください。塗りの剥離、変形、着火のおそれがあります。

 

食器洗浄機・食器乾燥機の使用は、塗りの剥離、変色のおそれがありますので避けてください。

 

体質により、ごくまれに漆等でかぶれることがあります。その場合は速やかに皮膚科の医師にご相談ください。

 

 

 



Echizen History 【越前漆器物語】


<匠人の揺るぎない心と技> 

 

古墳時代の末期にあたる6世紀。

第26代継体天皇がまだ皇子のころ、こわれた冠の修理を現在の鯖江市片山町の塗師に命じられました。

塗師は冠を漆で修理するとともに黒塗りの椀を献上したところ、皇子はその見事なできばえにいたく感動し、片山集落で漆器づくりを行うよう奨励しました。

これが今日の越前漆器の始まりと伝えられています。

 

          

 

 

また、越前には古くからたくさんの漆掻きがいました。

漆掻きとは、漆の木に掻き傷をつけながら漆液を採集する職人のこで、最盛期には全国の漆掻きの半数を占めたといわれています。

日光東照宮を建てるとき、徳川幕府は大量の漆液の採集を越前に命じたとか。

越前の漆掻きが、どんなに高く評価されていたかが分かります。

こうした漆掻きの存在も越前漆器の産地形成に大きな役割を果たしています。



Work Process 【越前漆器生産工程】

 

<伝統の歴史> 

 

1500年の歴史を有する越前漆器は、椀の製造から始まり、

江戸末期には京都から蒔絵の技術が、輪島からは沈金の技術が入り、

明治中ごろ角物の技法を取り入れ、椀のみではなく、

お重箱や文庫、硯箱など、

さまざまな製品もつくることができるようになり、

漆器産地としてかたちづくられてきました。

 

 

 

 

          

 

 <磨き上げられた技と、新しい生産システム>

 

越前漆器は、生産工程にも大きな特徴があります。

それは産地全体で分業体制が確立しており、素地づくり、塗り、加飾などさまざまな工程が高度に専門化していることです。これが美しさ、堅牢さなど品質の安定と、高い生産能力につながっています。

また伝統的な木製の漆器だけでなく、合成樹脂素材や化学塗料を使い、より安価で丈夫な商品を消費者に提供することにも積極的に取り組んでいます。現在、外食分野で使われる漆器の大半は合成樹脂でできていますが、その8~9割は越前漆器産地で生産されています。

 

素地工程 (天然木製品・合成樹脂製品)

            ⇓

塗り工程 (手塗り・スプレー塗装)

            ⇓ 

加飾工程 (沈金 蒔絵・シルク印刷 転写)

            ⇓ 

完成   (検品・包装・梱包・出荷)